マトリクスの外へ


今日は虚構の世界を出て、ET2007@パシフィコに行った。


webの事前受付で満員になってたセッションも
実際いってみたらガラガラだったりして
もうちょっと見積り精度を上げて欲しい、と希望だな。
でもおかげで聞きたかったセッションは全て聴けた、、。


TOPPERSのセッションをひととおり。
多少の処理時間のオーバーヘッドは犠牲にしても
(あくまで最小限にとどめるが)
割込みハンドラの処理を隠蔽して使いやすくする、という
こんごの方向性は微妙だなぁ。
安全性とのトレードオフではあるけれど、でもそこは、と思う。
TCP/IPプロトコルスタックの話、FatFsファイルシステムの話。
カーネルの話。
いちど使ってみたい。
uITRON 4.0ベースだから、すぐ使えそう。


古川さんの特別講演。
おもしろかったなぁ。熱かったなぁ。
日本の組込みは、サービス指向に向かわないといけない、とのこと。
たしかに。
IPネットワークだなぁ。
来週のInterBEE、新しい視点で見れそうだ。


あと、展示。
「ここのデバッガはいい」って、外の人に会うたびに
みんな口を揃えていっているデバッガのデモを見た。
まぁ、ロータバッハのデバッガなのですが。
中の人にいろいろ聞いたけど、コマンドライン操作がいい。
ドイツ人が作っていて、とても論理的にスマートなコマンド体系らしい。
軽快&ハングしにくい。


ETMトレースもやってもらった。
いいなぁ。やっぱETM機能ほしいなぁ。
けど、一家に一台、とはいかない価格。


日立超LSIRuby Talk(音声読み上げソリューション)は
Ruby実装じゃなくて「ルビをふる」のルビに由来するらしい。
いっぱい勘違いされてるんだろうなぁ。


あと、T-Engineとか、組込みLinuxとか。
TCP/IPプロトコルスタックの話とか。
ハードウェアがらみも。DAP/DNAとか、動作合成系とか。
SystemC、SystemVerilogは
ちょっとおなかいっぱい感なので、さわらず。


会場で、元同期にばったり遭遇。
帰りに軽く飲みながら、いろいろと情報交換。
初めて耳にしたスクリプト言語の話を聞いたり
Googleのアンドロイド、アツイね、とか
マトリクスの外の話をきく。
むこうはむこうで、それはそれでマトリクスらしい。


後輩にも、マトリクスの外の世界を知ってほしい、と
場所もちかいことだし、しきりに薦めているのだけど
あまり興味がないらしい。


自分の心が何に反応し、なにに反応しないのか
いろいろ試せてよい一日だった。