自分が捨てたもの


トラックバックを打つのは、はばかられるのだけど
CNET Japanに掲載された、梅田さんの丸善講演の中に
「何かを捨てないとこの本を読んだことにならない」
というのがあって、去年くらいからか
そういえば捨てたものあるな、と思ったので、書いてみることにした。
ウェブ時代をゆく」を読んでいたときも考えていたこと。


捨てたもの:バンド活動


スタジオに入ってセッションしたり
ライヴをやったりするのは、気持ちがいい。
開放感。
気持ちがいいけど、いいんだけど、それで終わり。その先がない。
まともな批評をしてくれる人もいなくて、いい演奏だったねー、で終わり。
(自分の)音楽では世の中を変えられない、とも思った。
それでバンドはもうやめよう、と思った。
大事にしてきたことだけど、捨てた。
(やるのは、本当に大事なときだけ、にした。)


かわりに拾い集めているのは
エンジニアリング、テクノロジーのこと。
ずっと昔から、怒りのような感情が自分のコアな部分にあって
それは今も変わらず、フツフツと沸いている。
怒り、裏を返すと、もっと世界がよくなるはずだ、という希望。
怒りを昇華させる手段が、ここ数年で音楽からテクノロジーに置き換わった。


とにかく、これから進む道は、けものみちかもしれないけど
怒りを燃料に魂を発光させて、自らの道を照らしていく。
ウェブ時代をゆくぞ。