鉄則010 テスト「完了」と聞いたら注意すべし


ソフトウェアテスト293の鉄則」より

「プログラムのバグを全部叩き出せたか、なんて誰にも分からない」
と十分理解しているはずなのに
軽々しく「テスト完了」と言い放つ人がいる。
(中略)
「完了」という言葉は、曖昧なまま使われることが多い。
いずれにせよ、使うときには十分な注意が必要である。
可能な解釈を挙げてみよう。


・プログラム中の全部のバグを見つけた。
・プログラムのあらゆる部分をチェックした。
・現時点で最も有効であり、最も効率の良いテストを実施した。
・プロジェクトの目的として事前に定義した項目を
 最大限に満足するよう全力を尽くした。
・事前に取り決めたテストを全て終了した。
・現状において手動で実施できる全てのテストを完了した。
・自分が知っている限りの方法でテストをした。
・他人の担当分はどうであれ、とにかく自分の担当箇所は完全にテストした。
・深くはないが、広範囲に渡ってプログラムをテストした。
・単一のテスト技法を用いてプログラムを全て検証した。
・テストに割り当てた期間が終了した。

(中略)

誤解を防ぐためには、テストの進め方について顧客と
ある程度詳細に情報を共有する必要がある。
自分が実施するテストの概要をまとめ
有効性を顧客に納得してもらうのだ。
さらに、有効だが今回は実施しないテストに関しても
理由を説明しておくとよい。


なるほど。
いま、とても曖昧だしなぁ。
自分も言い放ってるかもしれないなぁ。